2009年 07月 15日
3日目① Niedermorschwihr |
ストラスブール最後の朝。部屋からの風景。白く光っているものはバカラのシャンデリアで、この通りはノエルの間、10数個のバカラのシャンデリアが飾られるらしく、昼も夜も観光客でいっぱいだったが、さすがに朝7時頃は誰もいないようだ。日本では7時なんてとっくにみんなが活動し始める時間だが、地方だからかもしれないけれど、フランス人は朝が遅いらしい。
朝7時頃の大聖堂の様子、ホテルの部屋から撮影。大聖堂は夜中ライトアップされていて、もともと石の色がかなり赤みがかったローズ色をしているので、朝焼けとライトアップに照らされた大聖堂は本当に燃えるような赤色で、とっても印象に残っている。
こちらはMaison Kammerzellというレストラン。ホテルも経営してるらしい。ストラスブールで最古の建物だそうで、確かに今にも崩れ落ちそうな雰囲気・・・。私達が泊まった部屋はちょうどこの建物の目の前だったので窓から外を眺めると、レストランの厨房で忙しそうに働いている人々を見ることができ、とても楽しかった。
ホテルをチェックアウトしトラムでストラスブールの駅へ向かう。駅のAVISでレンタカーを予約しているのだ。ストラスブールの街中にもレンタカーがあったが、ちょっと面倒でも駅や空港に行ってレンタカーを借りるようにしている。いきなり交通量の多い公道を走るのはちょっと怖いから・・・。ストラスブールの駅は、おととしTGVが開通したのと同時に新駅舎が建てられた。元々あった駅舎をそっくりそのままガラスで覆った形、見た目は蚕の繭みたいな感じ。フランスはこういった新旧の建物の融合、みたいなものが本当に上手だと思う。東京中央郵便局・・・物議を醸したけど、どうなることやら。。。
【Niedermorschwihr】
ストラスブールからオートルートで南下して、コルマール経由でニーデルモルシュビルへ。そうっ、コンフィチュールで有名なChristine Ferberさんのお店に行くため!この日は日曜日で午前中しかあいていないのに、コルマールで迷子になったりしていたら、村に着くのが正午近くになってしまった。村に入るとなにやら行列が見えてきた。こんな田舎で行列ができるなんて・・・フェルベールさんのお店に違いない。近くの駐車場には大型バスなんかも停まっていて、かなり遠くの駐車場しか車を停めることができなかった。日本ではかなり有名人なので、多少は人がいるだろうと予測してたけれど、こんな行列ができるほどとは考えてもいなかった。仕方なく行列に並んでいると、行列には並ばず店に入っていってしまう人がいる。「村に一つしかない雑貨屋さんだっていうし、地元の人は並ばなくても入れるんだろう。」なんて日本人的発想でしばらく並んでたけど、限りなく正午に近づいてるし、ここまで車を飛ばしてきたのに入れないなんてことになったら最悪っ!しかもフランスだし、どれだけ人が並んでいようと今日はもう店じまいです、なんて言われかねない。・・・にしても、みんな並ばずに入っていくなぁ、ほんとにみんな地元人なの??とようやくあやしく思い始め、前に並んでいた人に聞いてみた「お店に入るために並んでいるのですか?」と。そうしたら「あらら違うわよ!お店にはそっちのドアから入っていいのよ!」ですと・・・もっと早く確認すればよかった(涙)。なにはともあれ、無事に店内へ。うわぁ~フェルベールさんのコンフィチュールがいっぱ~い♪本や雑誌で見た光景が今自分の目の前に・・・ん~感動の一瞬!!しかもここもノエルの飾りつけやノエルの為のお菓子がたくさん並んでいて、なんとも言えない幸せな気分だ。このときはどのコンフィチュールにしようか夢中で気にもとめていなかったけど、こんな田舎まで車をすっ飛ばし、正午までに絶対着かないと!と助手席で捲し立てられ、お店に入れば終始カメラマンに徹していたダンナ・・・感謝しなければバチがあたりそうだ。
日本ではちょっと躊躇してしまうお値段のコンフィチュールも5~6ユーロで売られていて、自宅用に、おみやげ用にとたくさん買い込んでしまった。そういえば、正午すぎでも人で賑わってるし、まだ謎の行列も並んでるし・・・行列もさっきよりは幾分人数が減ったので再度並んでみることにした。どうやら入口で紙コップとお皿を配っている様子。入口付近でスタージュ中の日本人の男の子がいたので聞いてみると、この日は年に一度、一般の方にキッチンを公開し、たくさんのスウィーツが無料でふるまわれる日だという!!なんとなんとっ、まったく予期していなかった偶然の嬉しいハプニングに、すっかり心躍る日本人2人!中に入ると、ちょうどクグロフをオーブンに入れる作業中だった。ショコラにケーキ、ショコラドリンク、ワインまでお昼ごはんいらないってくらいご馳走になった。そしてフェルベールさんとご対面♪握手したその手は私の3倍くらい厚みがあり、ふかふかで柔らかく、優しい人柄を物語るような手だった。
帰国後、私の実家へおみやげであげたら、後日実家で朝食のパンを食べているときにふと母親が「そういえば、フランスのおみやげでもらったジャム、もらったものにケチつけるのもあれだけど・・・あんまり美味しくなかったわ(苦笑)、ねっお父さん。」父「あ~、あのジャムかぁ~。ゴーゴー(アヲハタ55ジャムのこと)の方がおいしかったぞ。なんかうそっぽい味がしたもん。」だと・・・・・お~い!うそっぽい味って!!天然のものしか入ってないと思うのだが・・・(苦笑)。アヲハタで育った団塊世代の味覚には、どうやらあわなったようだ。斯く言う私も、アヲハタジャムは好きだ。小さい頃から慣れ親しんだ味、まさしく、これぞジャム、なのである。
by blanc_pj
| 2009-07-15 13:11
| 2008冬 アルザス&パリ旅行